「公正証書遺言の作成を検討しているけれど、実際にどれくらいの費用がかかるのだろう?」「予算に合わせた遺言書作成は可能なのか?」このような疑問をお持ちの方は少なくないのではないでしょうか。
遺言書は、大切な財産を次の世代に確実に引き継ぐための重要な法的書類です。特に公正証書遺言は、法的効力が高く安心できる方法として注目されていますが、費用面での不安から踏み出せない方も多いようです。
実は公正証書遺言の費用は、内容や財産の規模によって大きく異なります。5万円台から作成できるケースもあれば、複雑な内容では10万円以上かかることも。ご自身の予算や状況に合わせた最適なプランを知ることが、後悔のない遺言書作成への第一歩です。
この記事では、公正証書遺言にかかる具体的な費用の内訳から、予算別のおすすめプラン、さらに横浜市金沢区にお住まいの70代女性の実際の体験談までを詳しくご紹介します。「遺言書を作りたいけれど、費用面で不安…」とお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
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1. 【実際にいくらかかる?】公正証書遺言の費用相場と内訳を徹底解説
公正証書遺言を作成しようと考えたとき、まず気になるのは「いったいいくらかかるのか」という点ではないでしょうか。実際の費用相場は、遺言の内容や財産の規模によって大きく変わります。
公正証書遺言の基本費用は、公証人手数料と証人費用の2つに分けられます。公証人手数料は法務省令で定められており、遺言書に記載される財産額に応じて段階的に変動します。例えば、財産額が100万円までなら5,000円、1,000万円なら2万7,000円、1億円では4万3,000円となります。
具体的な内訳を見ていきましょう。
・公証人手数料: 財産額によって5,000円〜4万3,000円程度
・証人費用: 1人あたり5,000円〜1万円程度(通常2名必要)
・公正証書原本保管料: 無料(法務局で保管)
・正本・謄本交付手数料: 1通につき250円〜1,300円程度
これに加えて、遺言の内容が複雑な場合や特殊な条項を入れる場合は、別途加算される場合があります。例えば、不動産が多数ある場合や、細かい条件付きの遺贈がある場合などです。
東京都内の公証役場では、一般的な遺言書作成の場合、総額で3万円〜8万円程度が相場です。大阪や名古屋などの大都市でも同様の価格帯となっています。
もし事前に弁護士や司法書士などの専門家に相談する場合は、相談料として1時間あたり5,000円〜2万円程度が加算されることも考慮しておくべきでしょう。例えば、日本司法支援センター(法テラス)では初回無料相談を実施している場合もあります。
公正証書遺言の費用は決して安くはありませんが、相続トラブルを未然に防ぐ保険と考えれば、将来の家族の負担を大きく軽減できる価値ある投資と言えるでしょう。
2. 予算で選ぶ公正証書遺言作成プラン│5万円台から始められる安心対策
公正証書遺言は予算に応じた選択が可能です。基本的なプランは5万円台から始められ、内容や財産規模に応じて段階的に費用が上がります。ここでは予算別に最適なプランをご紹介します。
【5万円台プラン】シンプル遺言プラン
最もベーシックな公正証書遺言プランで、預貯金や不動産など基本的な財産を対象とします。公証人手数料が約1〜3万円、証人費用が1万円前後、弁護士や司法書士への相談料・作成料を含めて5〜6万円程度で作成可能です。財産が比較的シンプルで、相続人も少ない方に適しています。
【7〜10万円台プラン】スタンダード遺言プラン
中程度の複雑さを持つ遺言に適したプランです。複数の不動産や金融資産、保険金の取り扱いなどを盛り込む場合はこのクラスとなります。公証人手数料3〜5万円、証人費用と専門家への報酬を合わせて7〜10万円程度です。平均的な資産をお持ちの方の多くがこのプランを選択されています。
【15万円以上プラン】プレミアム遺言プラン
事業承継や複雑な財産分与、信託の設定など高度な内容を含む遺言書作成プランです。法人の株式や知的財産権、海外資産を含む場合もこちらに該当します。公証人手数料だけで5〜10万円、専門家への報酬も高くなり、総額15万円以上かかるケースが一般的です。資産家や経営者の方に適したプランとなっています。
予算を抑えるポイントとしては、事前に財産目録をしっかり整理しておくこと、遺言の内容をあらかじめ決めておくことが挙げられます。また、複数の専門家に相談して費用を比較検討することも大切です。東京司法書士会や日本公証人連合会のホームページでは、費用の目安や相談窓口が紹介されているので参考にするとよいでしょう。
遺言書の作成は一見コストがかかるように思えますが、相続トラブルの防止や相続税対策を考えると、将来的な家族の負担を大きく軽減できる投資と言えます。予算に応じた最適なプランを選び、安心を手に入れましょう。
3. 70代女性の体験談|横浜市金沢区で公正証書遺言を作成した全費用と満足度
横浜市金沢区在住の78歳Aさんが公正証書遺言を作成した体験談をご紹介します。Aさんは夫に先立たれ、マンションと預貯金を2人の子どもに遺すために遺言書の作成を決意されました。
「夫が他界した時、遺産分割で子どもたちが苦労したのを見て、私は同じ思いをさせたくなかったんです」とAさんは語ります。
Aさんが選んだのは金沢区にある「横浜金沢公証役場」。まずは無料電話相談から始め、その後2回の面談を経て公正証書遺言を完成させました。
【Aさんの公正証書遺言作成にかかった費用明細】
・公証人手数料:11,000円(財産評価額1,000万円以上5,000万円未満)
・証人2名の費用:10,000円(1名5,000円×2名)
・正本手数料:2,400円(1通あたり1,200円×2通)
・謄本手数料:1,200円(1通)
・行政書士相談料:30,000円(初回相談無料、その後2回)
・合計:54,600円
「初めは費用が高いと感じましたが、相続トラブルを考えれば安い投資だと思います」とAさんは振り返ります。
特に評価が高かったのは公証人の丁寧な説明と行政書士のサポート。「難しい法律用語も分かりやすく説明してくれて、安心して任せられました。特に認知症の心配もある年齢なので、早めに済ませて本当に良かった」と満足度の高さを語ってくれました。
Aさんによると、公正証書遺言作成の所要時間は約1ヶ月。事前の相談から証人の手配、公証役場での証書作成まで、想像していたより簡単だったとのこと。
「もっと早くから準備しておけばよかった」というのがAさんのアドバイス。費用面で迷っている方には「遺言がないと、相続で家族が何倍もの費用と時間を使うことになる」と経験者ならではの言葉も残してくれました。
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公正証書は、あなたの権利を守り、より良い人生を送るために作成するものです。
そのためには、まずプロに相談したいところです。
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