新たな人生のスタートを切るために、離婚協議書の作成は避けて通れない重要なステップです。しかし、専門的な知識がないまま進めてしまうと、将来思わぬトラブルに巻き込まれてしまうことも少なくありません。今回は、行政書士として数多くの離婚相談に携わってきた経験から、公正証書作成の重要性とそのポイントについてお話しします。

先日、横浜市内にお住まいのお客様から「一刻も早く離婚届を提出したいので、細かい条件の話し合いは後回しでも良いか」という切実なご相談をいただきました。精神的な負担から解放されたいというお気持ちは痛いほど分かります。しかし、養育費や財産分与について口約束や簡単なメモ書きだけで済ませてしまうと、後になって支払いが滞った際に法的な強制力を持たせることが難しく、泣き寝入りせざるを得ないリスクが生じてしまいます。

そこで私どもは、お互いの合意内容を確実なものにし、将来にわたって安心を担保するための「離婚給付契約公正証書」の作成をご提案いたしました。具体的には、養育費の支払いが滞った際の強制執行認諾文言を盛り込むことや、公証役場との事前打ち合わせの代行など、お客様の負担を最小限に抑える形でのサポートを行いました。

その結果、面倒な手続きや書類作成のストレスから解放されただけでなく、「書面に残すことで相手方も約束を守る意識が高まり、これで安心して子供との新生活を始められます」と、最後には晴れやかな笑顔を見せていただけました。

このように、プロが介入して適切な手続きを踏むことで、将来の不安を払拭できるケースは多々あります。本記事では、この事例をもとに、口約束のリスクや、行政書士だからこそ知っている「後悔しない公正証書作成の裏ワザ」について詳しく解説していきます。円満かつスムーズな再出発のために、ぜひ最後までお読みください。

1. ご相談事例から見るリアルな悩み!口約束だけの離婚協議書に潜むリスクとは

離婚を決意した夫婦にとって、一刻も早く関係を解消したいという焦りや、日々の話し合いによる精神的な疲労は計り知れません。「もう顔も見たくない」「早く新しい生活を始めたい」という一心で、相手方の「養育費は毎月きちんと支払う」「慰謝料も分割で必ず入れるから」という言葉を信じ、口頭での約束だけで離婚届を提出してしまうケースは非常に多く見受けられます。

しかし、行政書士として数多くのご相談を受ける中で、最も深刻で後悔の声が多いのが、この「口約束だけで済ませてしまった」事例です。離婚直後は支払われていた養育費が、半年、1年と経つにつれて遅れがちになり、相手が再婚したり転職したりしたタイミングで完全に途絶えてしまう。これは決してドラマの中の話ではなく、頻繁に起きている現実です。

最大のリスクは、口約束だけの合意には「法的な強制執行力」が備わっていない点にあります。もし相手が支払いを拒否した場合、いきなり給与や預金の差し押さえをすることはできません。改めて家庭裁判所で調停や裁判を起こし、多くの時間と費用をかけて判決などを勝ち取る必要があります。その間の生活費が確保できない不安や、終わったはずの相手と再び争わなければならない精神的な負担は甚大です。

また、インターネット上の雛形を参考に見よう見まねで作った私署証書(当事者だけで作成した離婚協議書)であっても、公正証書になっていなければ、金銭の未払いに対して即座に強制執行することはできません。さらに、法的に無効な条項が含まれていたり、文言の解釈を巡って「言った、言わない」の新たなトラブルに発展したりすることさえあります。

「あの時、しっかり公正証書を作っておけばよかった」と後から悔やむことのないよう、離婚条件は必ず書面に残し、確実な法的効力を持たせる準備が不可欠です。将来の安心をお金で買うという意味でも、離婚協議書の作成は専門的な知識に基づいて進めることが、トラブル回避の鉄則と言えるでしょう。

2. ここがプロの腕の見せ所!将来の安心を確実にする公正証書作成のポイント

離婚協議書を公正証書にする最大の目的は、約束が破られたときに備える「執行力」を持たせることです。しかし、単に公証役場で作成すれば安心というわけではありません。プロである行政書士が作成に関与する場合、文言の一つひとつがいかに法的効力を持ち、将来起こり得るトラブルを未然に防げるかという点に徹底的にこだわります。

まず、絶対に外せないのが「強制執行認諾文言」です。これは、養育費や慰謝料の支払いが滞った際、裁判を起こして判決を得ることなく、直ちに相手の給与や預貯金を差し押さえることを可能にする強力な条項です。この文言が適切に記載されていなければ、公正証書を作成するメリットが大きく損なわれてしまいます。

次に重要なのが、条件の「具体性と明確性」です。当事者同士の話し合いでは「誠意を持って対応する」といった曖昧な表現が使われがちですが、法的な文書としては不十分です。「毎月何日限り」「どの銀行口座へ」「振込手数料は誰が負担するか」まで詳細に明記し、解釈の余地をなくすことで将来の言い逃れを防ぎます。また、子供の進学による学費の増加や、病気・怪我といった不測の事態に備え、特段の出費が必要になった場合の負担割合や協議の方法についても触れておくことが、長期的な安心につながります。

さらに、プロの視点で見落とせないのが「通知義務」と「清算条項」です。離婚後、相手が転職や転居をして連絡がつかなくなると、いざという時に強制執行の手続きが難航します。そのため、住所や勤務先に変更があった場合は直ちに通知するという義務を課す条項は必須です。そして最後に、「本契約に定めた以外に、互いに何らの債権債務がないことを確認する」という清算条項を入れることで、離婚後に「実はあの時の借金を返してほしい」といった蒸し返しを法的に遮断することができます。

これらのポイントを漏らさず押さえ、個々の夫婦の事情に合わせたオーダーメイドの条項を緻密に組み込むことこそが、将来の生活と安心を確実にするプロの手腕なのです。

3. 手続き完了で得られた大きな安心感!スムーズな再出発を実現したお客様の声

離婚という人生の大きな決断を下した後、最後に待ち受けているのが書類作成や手続きの山です。中でも公正証書の作成は、専門用語が多く敷居が高いと感じる方が少なくありません。しかし、実際にプロの行政書士と二人三脚で離婚協議書を公正証書化した方々からは、「将来への不安が消えた」「もっと早く相談すればよかった」といった喜びの声が数多く寄せられています。ここでは、面倒な手続きを乗り越え、晴れやかな気持ちで新生活をスタートさせた事例をご紹介します。

もっとも多く聞かれるのが、養育費や慰謝料の支払いに関する不安が解消されたという声です。ある30代の女性は、口約束だけで離婚しようとしていたところを行政書士に相談し、公正証書を作成しました。その結果、「強制執行認諾文言」という強力な条項を盛り込むことができ、万が一支払いが滞った場合でも、裁判を経ずに給与の差し押さえなどが可能になる法的効力を手に入れました。「子どもの将来を守るための保険ができたようで、心の底から安心できました」という彼女の言葉は、法的文書が持つ重みを物語っています。

また、相手方との直接交渉に精神的な限界を感じていた40代男性のケースでは、行政書士が間に入ることで感情的な対立を回避し、冷静かつ迅速な手続きが実現しました。当事者同士では「言った言わない」の水掛け論になりがちな財産分与や年金分割の取り決めも、プロが原案を作成し公証役場との打ち合わせを代行することで、スムーズに公正証書化が完了しました。この男性は、「面倒な手続きや相手とのやり取りをすべて任せられたおかげで、仕事や新居探しに集中できました」と、時間と精神的な余裕を得られたメリットを強調しています。

公正証書の作成は、単なる事務手続きではありません。それは、過去の関係をきれいに清算し、後腐れのない未来を約束するための「再出発のパスポート」です。自分たちだけで悩み、インターネット上の不確かな情報に翻弄されるよりも、専門家の知見を借りることで、驚くほどスムーズに、そして確実に離婚協議をまとめることが可能です。手続きが完了した瞬間の肩の荷が下りる感覚と、法的に守られているという大きな安心感は、これからの新しい人生を歩む上で何よりの財産となるでしょう。

 

投稿者プロフィール

保坂 一成
保坂 一成
公正証書は、あなたの権利を守り、より良い人生を送るために作成するものです。
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横浜駅西口の公正証書作成オフィスである保坂一成事務所では、書類作成の専門家が効力のある書面作りを行っています。
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