近年、離婚を考える夫婦が増えていますが、その中でも協議離婚を選択する方が多いようです。協議離婚とは、夫婦間で話し合いを重ね、慰謝料や養育費、財産分与などの条件を互いに合意した上で行う離婚のことを指します。手続きが比較的簡単で、費用も抑えられることから人気がありますが、その過程で重要な役割を果たすのが「公正証書」です。

では、協議離婚と公正証書にはどのような関係があるのでしょうか?今回は、この意外な関係と、行政書士が教えるスムーズな進め方についてご紹介します。

公正証書の重要性

協議離婚において、公正証書を作成することは非常に有益です。公正証書とは、公証役場で公証人が作成する書面で、法的な効力を持ちます。離婚に関する取り決めを公正証書にしておくことで、後のトラブルを防ぐことができるのです。特に、養育費や財産分与についての取り決めは、口約束だけで済ませてしまうと、後に相手が支払いを怠る場合に法的な強制力が働きません。公正証書にしておくことで、強制執行が可能となり、万が一の際には安心です。

協議離婚をスムーズに進めるために

協議離婚をスムーズに進めるためには、以下のステップを踏むことが重要です。

1. 話し合いの場を設ける

まずは、冷静な環境でお互いの意向を確認し、話し合いを行いましょう。第三者の立ち合いがあると、さらに安心です。

2. 取り決め項目の明確化

慰謝料、養育費、財産分与、親権など、離婚に伴う取り決め事項をしっかりと話し合い、明確にすることが重要です。

3. 行政書士や公証人への相談

取り決めがまとまったら、行政書士や公証人に相談し、公正証書の作成準備を進めましょう。専門家の協力を得ることで、記載内容の漏れや誤りを防ぐことができます。

4. 公正証書の作成

公証役場で公正証書を作成します。双方が公証役場に出向き、公証人の前で合意内容を確認し、署名を行います。

5. 離婚届の提出

公正証書が完成したら、市区町村役場に離婚届を提出し、正式に離婚手続きを完了させます。

協議離婚を円滑に進めるためには、初めから最後まで計画的に進めることが大切です。特に、公正証書の作成は重要なステップとなりますので、専門家に相談することをお勧めします。

これらのステップを踏むことで、協議離婚の手続きをスムーズに進め、後のトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。もし離婚をお考えの方は、一度行政書士に相談し、適切なアドバイスを受けることをお勧めします。

投稿者プロフィール

保坂 一成
保坂 一成
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